スタートアップのアイデアを正しく検証するための『The Mom Test』の活用法

「そのアイデア、面白そう!」
もし誰かにスタートアップのアイデアを話して、そんな風に言われたことがあるなら、それは危険信号かもしれません。

それこそが Rob Fitzpatrick の名著『The Mom Test(お母さんテスト)』が教えてくれることです。このブログ記事では、あなたが顧客から本音を引き出し、本当に必要とされるプロダクトを作る方法を紹介します。


🤔 『The Mom Test』とは?

この本の核心はとてもシンプルです:

顧客があなたにウソをついたなら、それはあなたの質問のせい。

「お母さんテスト」という名前は、お母さんでさえあなたを傷つけたくなくてウソをつく、というところから来ています。


🧠 なぜ顧客との会話は失敗しがちなのか?

多くの起業家は:

  • すぐにアイデアを売り込む
  • 予想を含んだ質問をする
  • 褒め言葉を肯定と受け取ってしまう

例:悪い質問

「このアプリ、使ってみたいですか?」
「うん、いいと思うよ!」 ← これは何の意味もありません。


✅ 正しい質問の仕方

『The Mom Test』が推奨する質問の特徴:

  1. 過去の行動を聞く
  2. 具体的な問題を掘り下げる
  3. 未来ではなく現在と過去に注目する
❌ ダメな質問 ✅ 良い質問
「このプロダクト使いたいですか?」 「最近、在庫の過不足をどうやって把握しましたか?」
「このアイデアどう思いますか?」 「それに似た問題を、これまでにどう解決してきましたか?」
「これ、お金払って使いますか?」 「過去にこの問題の解決にお金を払ったことはありますか?」

🛠️ 実際のビジネスにどう活かすか

あなたが、在庫の過不足を予測するソフトウェアを作っているとします。

🎯 ステップ1:アイデアを話さない

プロダクトを紹介せず、相手の状況を聞きましょう。

「在庫が余ってしまったり、足りなくなったことは最近ありましたか? そのときはどう対応しましたか?」

🧩 ステップ2:具体的なケースを掘る

「いつ」「どうやって気づいたか」「どれだけ影響があったか」を詳しく聞き出します。

💡 ステップ3:本当の痛みとコミットメントを探す

  • Excelなどで手作業している
  • 時間がかかっている
  • 「ストレスだった」「ムダが出た」などの感情的表現

こうしたものが「本物の問題」です。


📊 何を記録すべきか?

  • 実際の課題とその頻度
  • 顧客の具体的な発言
  • お金や時間などの「本気度」を示す証拠

🚩 要注意なサイン

  • 「いいですね!」(←ただのリップサービス)
  • 「将来的には使うかも」(←仮定・未来形)
  • 「たぶん、みんな必要としてると思う」(←他人ごと)

🔄 本当の声から作る

10人にアイデアを話すより、3人から「過去のリアルな問題と行動」を引き出す方が、遥かに価値があります。


✍️ まとめ

スタートアップにおいて最も避けるべきなのは、ウソの肯定感に騙されて、不要なプロダクトを作ってしまうこと。

『The Mom Test』のアプローチを使えば、あなたのビジネスは現実の問題に基づいて成長していくはずです。

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