SimpliPOSFlex 現場の「現実」に向き合うためのPOS(日本市場向け)

現場の「現実」に向き合うためのPOS(日本市場向け)

このような業務では、1秒の遅れがコストになり、1つのミスが利益を削り、曖昧さは必ずリスクになります。

朝のリサイクルヤードを想像してください。トラックが次々と到着し、作業員がスクラップを計量器に載せる。重量が安定すると同時に数値がPOSに自動入力され、伝票が即座に印刷され、支払額がその場で確定します。手書きは不要、Excelへの転記も不要、後から「重量が違う」というトラブルも起きません。

多くのPOSは小売業(個数販売)向けに設計されています。しかし現実の現場では、事業者が扱っているのは「個数」ではなく、重量、等級、原材料、証跡、そして信頼です。

リサイクル業、資源回収拠点、工場の原材料受入、計量を伴う業務──これらはすべて物理的な現場で成り立っています。

SimpliPOSFlexは、その現場のために設計されたPOSです。


なぜ一般的なPOSでは不十分なのか

工場やリサイクル現場でよく見られる課題は、大きく2つに分けられます。

現場効率の問題

  • 計量値を人が手入力している
  • 入力工程が多く、処理に時間がかかる
  • ネットワーク障害時に業務が停止する

管理・統制上のリスク

  • 価格変更や取消の履歴が残らない
  • 証拠がなく、取引先との認識齟齬が生じる
  • 個人情報・取引データの管理や法令対応への不安

一般的なPOSはハードウェアを「付属品」として扱いますが、現場ではハードウェアこそが業務そのものです。


SimpliPOSFlexとは

SimpliPOSFlexは、計量を伴う業務のためのAndroidベース業務特化型POSです。

  • 取引が実測値(重量・等級)に基づく
  • デジタル計量器が業務の中心
  • 伝票を即時発行する必要がある
  • オフライン環境でも業務を止められない
  • 透明性・監査性・データ管理を重視する

産業用途向けAndroid POS端末上で動作し、以下を標準サポートします。

  • 内蔵サーマルプリンター
  • バーコード/QRスキャナ
  • カードリーダー(用途に応じて)
  • 計量器接続(RS-232 / USB / Bluetooth)

Hardware-Native設計(後付けではない)

SimpliPOSFlexは、最初からハードウェア連携を前提に設計されています。

デジタル計量器

  • RS-232(USB / Bluetooth SPP経由)
  • USB(仮想COM / HID)
  • 安定重量(Stable Weight)検出
  • 風袋引き(Tare)対応

内蔵プリンター

  • 即時印刷
  • 伝票レイアウト調整
  • QRコードによる後追い確認

スキャナ・カメラ

  • 取引検索
  • 画像証跡の保存
  • 不正リスクの低減

結果として、処理時間の短縮、トラブル削減、現場の信頼性向上につながります。


現場フローを起点とした設計(Workflow-First)

  1. 原材料を計量器に載せる
  2. 重量を自動取得
  3. 種別・等級を選択
  4. 金額を自動計算
  5. 必要に応じて責任者承認
  6. 伝票を即時印刷

二重入力は不要、後工程での確認作業も最小限に抑えられます。


プライバシーと統制は設計思想

SimpliPOSFlexはPrivacy-Firstの思想で設計されています。

  • オフラインファースト
  • 端末内データ暗号化
  • 権限ベースアクセス制御
  • 改ざん困難な操作ログ
  • クラウドは任意

データの所有権は常に利用企業側にあります。


Webダッシュボード(管理者・本部向け)

現場が安定した後、または複数端末を運用する段階で、管理者は全体を把握する必要があります。

ダッシュボードは閲覧専用を基本とし、現場を遠隔から操作することはありません。

  • 日次・月次集計
  • 材料別・価格別分析
  • 拠点・端末比較
  • 取引履歴確認
  • 異常取引の把握

AI分析・不正検知(オプション)

AIは判断を支援するための仕組みであり、自動承認や監視を行いません。

  • 異常取引パターンの検知
  • リスク兆候の通知
  • 取扱量の予測
  • 価格変更影響の分析(参照のみ)

オープンソースを採用する理由(経営層向け)

長期運用を前提とする現場システムでは、特定ベンダーへの依存はリスクになります。

  • ベンダーロックインを回避
  • セキュリティ監査が可能
  • オンプレミス対応
  • 既存ERP/MESとの連携

技術スタック(抜粋)

  • Android AOSP / Kotlin / Java
  • SQLite + SQLCipher
  • Django / PostgreSQL
  • Docker / Linux

システム構成概要

flowchart TB
    POS["Android POS"]
    Scale["Digital Scale"]
    Printer["Printer"]
    Scanner["Scanner"]
    LocalDB["Encrypted Local DB"]
    Cloud["Optional Backend"]
    Dashboard["Web Dashboard"]

    Scale --> POS
    Scanner --> POS
    POS --> Printer
    POS --> LocalDB
    POS -. Secure Sync .-> Cloud
    Cloud --> Dashboard

価格モデル(日本市場向け)

日本市場(特に製造業・リサイクル業)では、初期費用を抑え、段階的に拡張できる価格設計が重要です。SimpliPOSFlexは、PoC(実証導入)から本格運用、複数拠点展開までを想定し、以下の3段階モデルを採用しています。

※ 日本企業での導入実績・業界相場を踏まえた現実的かつ保守的な価格レンジです。

価格一覧(参考・税別)

プラン 想定用途 初期導入費用 月額費用
Starter 小規模拠点 / PoC / 単一計量 150,000〜250,000円 7,800円 / 端末
Professional 複数端末 / 管理・可視化 300,000〜450,000円 12,800円 / 端末 + 20,000円 / 組織
Enterprise 工場・多拠点・基幹連携 個別見積 個別見積

プラン別機能比較

機能 Starter Professional Enterprise
デジタル計量器連携
オフライン運用
伝票即時印刷
基本レポート
Webダッシュボード ✓(閲覧専用)
操作ログ / 監査証跡
AI分析・不正検知
オンプレミス / Private Cloud
ERP / 会計連携

※ 上記価格は参考価格です。業務内容、端末台数、導入形態(クラウド / オンプレミス)により正式見積を提示します。


年間コスト例(日本市場向け)

以下は、日本企業での検討・稟議を想定した参考コスト例です。すべて税別表記となります。価格一覧の条件と完全に一致する前提で算出しています。

例1:Starterプラン(POS端末 1台)

初年度

項目 金額(円)
初期導入費用 200,000
月額利用料(7,800 × 12) 93,600
初年度合計(目安) 293,600

2年目以降

項目 年額(円)
月額利用料 93,600
年間合計 93,600 / 年

例2:Professionalプラン(POS端末 1台)

初年度

項目 金額(円)
初期導入費用 380,000
POS利用料(12,800 × 12) 153,600
組織利用料(20,000 × 12) 240,000
初年度合計(目安) 773,600

2年目以降

項目 年額(円)
POS利用料 153,600
組織利用料 240,000
年間合計 393,600 / 年

例3:Professionalプラン(POS端末 3台)

初年度

項目 金額(円)
初期導入費用 380,000
POS利用料(12,800 × 3 × 12) 460,800
組織利用料(20,000 × 12) 240,000
初年度合計(目安) 1,080,800

2年目以降

項目 年額(円)
POS利用料 460,800
組織利用料 240,000
年間合計 700,800 / 年

なぜSimpliPOSFlexを作ったのか

多くの現場が、ソフトウェアに業務を合わせることを強いられていました。

SimpliPOSFlexは逆の発想です。

ソフトウェアを現場に合わせる。


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📧 hello@simplico.net
🌐 https://www.simplico.net


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