OCPP 1.6によるEV充電プラットフォーム構築 ダッシュボード・API・実機対応の実践デモガイド
近年のEV充電プラットフォームは、単に充電するだけでなく、遠隔制御・リアルタイム監視・外部システム連携が求められています。
本記事では、実際に稼働しているOCPP 1.6デモ環境を用いて、Webダッシュボード、Backend API、OCPP WebSocket通信までを一貫して紹介します。
目的は明確です。スライドではなく、実運用レベルで動作するCSMSを体験してもらうことです。
ライブデモを試す
本ガイドで紹介するシステムは、現在も稼働中のデモ環境です。OCPPシミュレーターおよびテスト用EV充電器と接続されています。
デモ用エンドポイント
- Webダッシュボード: https://ocpp-dashboard.simplico.net
- FastAPI Backend: https://ocpp-fastapi.simplico.net
- FastAPI Docs(Swagger UI): https://ocpp-fastapi.simplico.net/docs
- OCPP Control API: https://ocpp-ocpp.simplico.net/api
- OCPP WebSocket(CSMS):
wss://ocpp-ocpp.simplico.net/<charge_point_id>
⚠️ 本環境は評価・検証目的のデモ用です。データは定期的にリセットされる場合があります。
クイックスタート(5分)
- Webダッシュボードを開く: https://ocpp-dashboard.simplico.net
-
デモアカウントでログイン:
- ユーザー名:
admin2 - パスワード:
p@ssw0rd
- ユーザー名:
- Control → Active Connections を開く
- 接続中のCharge Point IDを選択
- Remote Start / Remote Stop を実行し、OCPPメッセージをリアルタイムで確認
システム構成概要
本プラットフォームは、以下の4つの主要コンポーネントで構成されています。
- Webダッシュボード – オペレーター/管理者向けUI
- FastAPI Backend – 認証およびコアサービス
- OCPP Control API – 外部システムからの充電制御
- OCPP WebSocket Server – 充電器とのリアルタイム通信
これらを統合し、OCPP 1.6準拠のCSMS(Charging Station Management System)を実現しています。
Webダッシュボードによるデモ
Webダッシュボードは、導入検討者が最初に確認する重要なポイントです。
主な画面
- Dashboard – 全体状況とステータス
- Control – 遠隔操作(開始/停止など)
- Legacy Control – 従来型の操作画面
- Messages – 生のOCPPメッセージ確認
- Sessions – 充電セッション管理
Active Connections 画面では、以下が可能です。
- オンライン充電器の確認
- Charge Point IDの選択
- リモートコマンドの実行
- OCPPメッセージのリアルタイム監視
OCPPによる遠隔制御
本システムは、OCPP 1.6の標準コマンドをサポートしています。
- Remote Start Transaction
- Remote Stop Transaction
- Reserve / Cancel Reservation
- Firmware Update
- Get Diagnostics
- Unlock Connector
シミュレーターと実機の両方で動作します。
FastAPIによる認証とAPI連携
FastAPIを用いたシンプルで拡張性の高い認証APIを提供しています。
認証フロー
- ユーザー名・パスワードでログイン
access_tokenを取得- Bearer TokenとしてAPI呼び出し
モバイルアプリや外部システムとの連携が容易です。
OCPP Control API(外部連携)
ダッシュボード上の操作はすべてHTTP APIとしても利用可能です。
主な利用例:
- モバイルアプリからの充電開始/停止
- 外部予約システムとの連携
- 複数充電器への一括Firmware更新
- 保守向けDiagnostics取得
APIファースト設計により、将来的な拡張も容易です。
WebSocket通信とOCPPシミュレーター
OCPP over WebSocket(WSS)を用いたシミュレーターを提供しています。
- 実機なしでの検証
- メッセージフローの可視化
- CI/自動テストへの活用
実機EV充電器の設定例
実際のEV充電器を接続する際の参考設定です。
OCPP Version
- OCPP 1.6 / 1.6J
Central System URL(CSMS)
wss://ocpp-ocpp.simplico.net/<charge_point_id>
Charge Point ID
- 例:
CP-JP-TOKYO-001
通信・セキュリティ
- WebSocket Secure(WSS)
- Port: 443
- TLS: 有効
Heartbeat
- 60秒
実機テスト手順
- 充電器にCSMS URLを設定
- 再起動
- BootNotification / Heartbeat確認
- Active Connectionsに表示されることを確認
- Remote Start / Stopを実行
- Sessions画面で計測値を確認
データモデル概要
- ユーザー/権限
- 充電ステーション/コネクタ
- 充電セッション
- 車両
- 決済/ウォレット
- OCPPメッセージ
- ログ/ステータス履歴
運用・課金・分析に対応した設計です。
なぜこの構成が実運用に向いているか
- UI/API/OCPPの明確な分離
- リアルタイム可視化
- OCPP準拠
- メーカー非依存
- 小規模PoCから大規模展開まで対応
まとめ
本OCPP 1.6デモ環境は、実際に触って確認できるCSMSです。
EV充電事業者、ディーラー、システムインテグレーターが、導入前に技術検証・評価を行うための実践的な参考例として活用できます。
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